SYNC + SIGNAL
SYNC + SIGNAL は、セミナーやプレゼンテーションにおいて、演台や座長席に残り時間を表示し、座長やスタッフから発表者へ声を出さずにメッセージを送るための統合支援ツールである。SYNC(Seamless Yielding of Networked Cues)がタイマーの同期を、SIGNAL(Silent Instruction Guide for Notifying And Linking)がメッセージの同期を担い、P2P(Peer-to-Peer)通信により複数のディスプレイにリアルタイムで配信する。
概要
SYNC + SIGNALは、P2P(Peer-to-Peer)技術を使用した遠隔操作可能なプレゼンテーション支援ツールである。サーバーを必要とせず、タイムキーパー/座長と複数のディスプレイがWebRTCを通じて直接通信を行う。学会発表、セミナー、会議などにおいて、タイマーによる時間管理とメッセージによる無声指示を1つの画面で同時に提供することで、円滑な進行を支援する。
特徴
- サーバー不要 — P2P通信による直接接続のため、専用サーバーを用意する必要がない
- ブラウザ動作 — 専用アプリケーションのインストールが不要で、ブラウザだけで動作する
- リアルタイム同期 — WebRTCによる低遅延通信で、複数ディスプレイに同時反映
- 1対Nの同時配信 — 演台・座長席など複数台のディスプレイに同時表示が可能
- 視覚的フィードバック — 残り時間に応じた背景色の自動変化により、直感的に状況を把握できる
- 無声メッセージ — 座長やスタッフが発表者に声を出さずにメッセージを送信できる
- プリセット+自由入力 — よく使うメッセージをワンタップで送信でき、自由入力にも対応
システム構成
SYNC + SIGNALは、1台のタイムキーパー/座長端末と、複数のディスプレイ端末で構成される。タイムキーパーがルームを作成し、各ディスプレイがそのルームに接続することで、1対Nの通信が確立される。タイマー操作とメッセージ送信は同じ接続を通じて配信される。
使い方
SYNC + SIGNALの利用には、アクセスURL https://sync.628496.net/v2/ にアクセスする。
手順1:タイムキーパー/座長の準備
- 操作用デバイスで上記URLにアクセスする
- 「タイムキーパー/座長用(操作)」をクリックする
- 「ルームを作成」ボタンをクリックする
- 表示されるルームID(6文字)を演台・座長席に共有する
手順2:ディスプレイの接続
演台、座長席など、タイマーとメッセージを表示したい各デバイスで以下を行う。
- 上記URLにアクセスする
- 「演台用(タイマー+メッセージ表示)」をクリックする
- タイムキーパーから共有されたルームIDを入力する
- 「接続」ボタンをクリックする
複数台のディスプレイを同じルームIDで接続できる。タイムキーパー画面には接続台数が表示される。
手順3:タブ切り替えによる操作
操作画面の上部にあるタブで SYNC(タイマー) と SIGNAL(メッセージ) を切り替えて使用する。すべての操作は、接続中のディスプレイ全台にリアルタイムで反映される。
SYNC:タイマー機能
SYNCは、プレゼンテーションの残り時間を管理・表示するタイマー機能である。操作画面の「SYNC(タイマー)」タブから操作する。
操作一覧
| 操作 | 説明 |
|---|---|
| プリセット(3分〜20分) | ワンタップで時間を設定 |
| +1分 / -1分 | 1分単位で時間調整 |
| +10秒 / -10秒 | 10秒単位で時間調整 |
| 開始 | カウントダウン開始 |
| 一時停止 | カウントダウン一時停止 |
| リセット | 設定時間に戻す |
ディスプレイ表示
- 残り時間が画面中央に大きく表示される(分:秒形式)
- 残り時間の割合に応じて背景色が自動で変化する(詳細は「色変化ルール」を参照)
- 全画面表示での利用を推奨
SIGNAL:メッセージ機能
SIGNALは、座長やスタッフが発表者に声を出さずにメッセージを送るための機能である。操作画面の「SIGNAL(メッセージ)」タブから操作する。送信されたメッセージは、タイマー表示の下に黄色の帯として演台ディスプレイにリアルタイム表示される。
プリセットメッセージ
よく使うメッセージをワンタップで送信できる。ボタンを押すと即座にディスプレイに表示され、送信されたボタンは一瞬緑色に変わり送信確認ができる。プリセットメッセージは3つのカテゴリに分類されている。
| ボタン表示 | ディスプレイに届くメッセージ |
|---|---|
| 進行コントロール | |
| マイクに近づいて | マイクに近づいてください |
| 時間延長します | 時間を延長します |
| まとめに入って | まもなく終了です。まとめに入ってください |
| 質疑応答へ | 質疑応答に移ってください |
| そのまま続けて | そのまま続けてください(落ち着いて) |
| トラブル通知 | |
| スライド映ってない | スライドが映っていません |
| 音声届いてない | 音声が会場に届いていません |
| 画面共有確認 | 画面共有を確認してください |
| 会場状況フィードバック | |
| 質問来てます | 質問が来ています |
| チャットに質問 | チャットに質問が届いています |
| 会場からコメント | 会場からコメントがあります |
| 次の発表者待機中 | 次の発表者が待機しています |
自由入力メッセージ
プリセットにないメッセージを送りたい場合は、テキストエリアに自由に入力して「送信」ボタンで送信できる。任意の内容を発表者に伝えることが可能である。
表示設定
自動消去
メッセージがディスプレイから自動で消えるまでの時間を設定できる。
| 設定値 | 動作 |
|---|---|
| 手動で消す | 「表示を消す」ボタンを押すまで表示し続ける |
| 5秒 | 表示後5秒で自動的に消える |
| 10秒(初期値) | 表示後10秒で自動的に消える |
| 15秒 | 表示後15秒で自動的に消える |
| 30秒 | 表示後30秒で自動的に消える |
手動消去
「表示を消す」ボタンを押すと、自動消去の設定にかかわらず、即座にディスプレイからメッセージを消去できる。
送信履歴
送信したメッセージは送信時刻とともに履歴に記録される。最新のメッセージが上に表示され、最大50件まで保持される。履歴はブラウザを閉じると消去される。
ディスプレイでの表示
メッセージはタイマーの下に黄色の帯として表示される。左側にゴールドのボーダーが付き、黒い太字で内容が表示される。新しいメッセージが届くとスライドインアニメーションで表示され、消去時はスライドアウトする。
表示例:
色変化ルール
残り時間の割合に応じて、ディスプレイの背景色が自動的に変化する。これにより、発表者は直感的に残り時間の状況を把握できる。
| 残り時間 | 背景色 | 状態 |
|---|---|---|
| 30%超 | 紺色 | 通常 |
| 30%以下 | 黄色 | 警告 |
| 10%以下 | 赤色 | 危険 |
| 0秒 | 赤色点滅 | 終了 |
時間別の具体例
5分(300秒)設定の場合
| 残り時間 | 背景色 |
|---|---|
| 5:00 〜 1:31 | 紺色 |
| 1:30 〜 0:31 | 黄色 |
| 0:30 〜 0:01 | 赤色 |
| 0:00 | 赤色点滅 |
10分(600秒)設定の場合
| 残り時間 | 背景色 |
|---|---|
| 10:00 〜 3:01 | 紺色 |
| 3:00 〜 1:01 | 黄色 |
| 1:00 〜 0:01 | 赤色 |
| 0:00 | 赤色点滅 |
トラブルシューティング
接続できない
- すべてのデバイスがインターネットに接続されているか確認する
- ルームIDが正しく入力されているか確認する(大文字で入力)
- ブラウザを最新版に更新する
- タイムキーパーが先にルームを作成しているか確認する
時間が同期されない
- 接続状態を確認する(切断されている場合は再接続)
- ページを再読み込みして再接続を試みる
メッセージが表示されない
- ディスプレイが接続済みか確認する(タイムキーパー画面の接続台数を確認)
- タイマーの同期が正常に動作しているか確認する(タイマーが同期されていればメッセージも送受信可能)
- 自動消去が短すぎる場合は設定値を長くするか「手動で消す」に変更する
メッセージが消えない
- 操作画面のSIGNALタブで「表示を消す」ボタンをクリックする
- 自動消去が「手動で消す」に設定されている場合は、手動で消去が必要
一部のディスプレイだけ接続できない
- 該当デバイスのネットワーク接続を確認する
- ブラウザのキャッシュをクリアして再試行する
- 別のブラウザで試す
ディスプレイの画面を全画面にしたい
- Windows / Linux:キーボードの
F11キーを押す - Mac:
Ctrl + Command + Fを押す - ブラウザのメニューから「全画面表示」を選択する
注意事項
- インターネット接続が必要(P2P接続の確立に使用)
- 通信が不安定な環境では遅延が発生する可能性がある
- タイムキーパーがブラウザを閉じると、全ディスプレイとの接続が切断される
- ディスプレイは何台でも接続可能だが、台数が多い場合はタイムキーパー側の通信負荷が増加する
- 現在、操作画面(コントローラー)は1台のみ対応。タイムキーパーと座長が別の人の場合は、1台の端末を共有するか、タイムキーパーが座長の指示を代行する
- メッセージの送信履歴はブラウザを閉じると消去される